この夢は、ヌコるさんが見た夢をもとにボクがアレンジを加えました。
学校の帰り道、いつものように鼻歌を歌いながら歩いていると、
トレンチコートにサングラスをかけた
見知らぬおじさんが話しかけてきました。
「お嬢ちゃん、チョコレートあげるから、おじちゃんと一緒に来ないかい?」
今考えると、とても怪しいおじさんなのですが、
お腹が空いていた私は、ホイホイと付いていってしまいました。
おじさんは40代半ば、中肉中背でちょっと無精ひげを生やしています。
いきなり私の手をぐいっとつかむと、無言で足早に歩き始めました。
ところが、何だかぬめぬめした感触がします。
なんと!おじさんの手には吸盤が付いていたのです!!
しかも、ずいぶんと早く足を動かしているにもかかわらず、
散歩程度のスピードしか出ていません。
よく見ると、すばやく動かしているように見えたその足は、8本もあるではないですか!!
そう、おじさんはタコなのでした!
タコのおじさんはコートの下から魔法のじゅうたんを取り出し、
「さあ、乗るんだ!」
と、怒った口調で言いました。
魔法のじゅうたんは急発進して、 あっという間に300mの上空に達していました。
「どこへ行くの?」
タコさんは黙ったままです。
(チョコはいつくれるんだろう?)
心配になった私は魔法のじゅうたんの後部座席にふと目をやりました。
するとそこに、1冊の本を見つけました。
『よい子の誘拐読本4』
(・・・・!? もしかして、誘拐されたの?!)
衝撃の事実に気付いた私は逃げようと思い、
タコさんをじゅうたんから突き飛ばしました。
なぜなら、タコさんは通常の40倍もある巨大タコだったからです。←理由になってないぞ
タコータコタコタココココーッ!!!
タコさんは都会のビルの谷間を落ちていきました。
「ふん、私を誘拐しようとした罰よ!」
私はじゅうたんから学校の屋上に飛び降りました。
(いつの間にか超高層ビル街から田舎の学校に舞台は変わっていたのです)
屋上から見た運動場にはお決まりの朝礼台がありました。
えいっ!
何を思ったか飛び降りてしまったのです!
私のバカ、バカ、バカ!
死んだらどうするの?!!
落ちていく途中、楽しかった学校生活が走馬燈のように蘇りました。
・・・
でも見事に着地。
そう、今まで隠していてごめんなさい。
実は私、オリンピックの体操選手だったんです。
いつものように校舎に入った私はあまりの恐ろしさに立ちすくみました!
そこにはタコさんのでっかい足がたくさん干してあって、うごめいていたのです!!
きゃああぁぁーーーーっ!!!
助けてーーーっ!!
腰を抜かしながらも、あわててそこを逃げ出し、一目散に家へ飛んで帰りました。
自室にこもってカギをかけ、ふぅ、これで安心。
(どうしてこんなことになっちゃったのかな?ぐすん。
そうか。これはタコさんが怒ってるんだ。謝ろう。)
すぐにタコさんの子供の家へ菓子折を持って訪ねていくことにしました。
ピンポーン
「あのぅ、タコさんの子供さんのお宅ですか?」
出てきた子供の顔はタコのくせに 少女マンガのようでした。
おまけに 部屋は超少女趣味。
「ゴメンね。おとうさんにいっといて ね。」
子供は快く許してくれました。
<後日談>
このあとからしょっちゅうこの 夢を見るようになりました。
イヤになった私は、また子供タコさんに、「謝るから、もう夢に出てこないで ね。」って言いました。
それ以来、このタコさんは出てこなくなったのです。
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